PixAI i2v v3.0がリリース
PixAI i2v v3.0は、キャラクターの一貫性を保ちながら画像を動画化できる最新AIモデルです。このモデルの登場によって、キャラクターを中心としたシリーズ制作やブランド映像制作において、生成作品レベルの大幅な向上が期待できます。
クリエイティブの現場では「キャラは綺麗に生成できるけど、動画にすると顔が崩れてしまう」「フレームごとに髪型や衣装が変わってしまい、イラストの動画化は使い物にならない」「もっと一貫性のある動きがあればなぁ」といった声が少なくありません。
そこでこのPixAI i2v v3.0モデルの登場です。

このモデルは、キャラクターの統一感を維持したまま動画化したい、安定した品質でシリーズ映像を作りたいといったクリエイターのニーズに的確に応えます。
8月22日にリリースされた最新モデルには 「High Consistency」 という標語が掲げられています。これは、動画の最初から最後まで顔や衣装、背景トーンなどが崩れず一貫性を保つという意味です。
SNS向けのショート動画や、IPキャラクターを扱う広告映像、アニメーション制作など、幅広いシーンでぜひ、PixAI i2v v3.0 をご利用ください。
v3.0の新機能と特長
i2v v3.0を理解する上でまず押さえたいのは、公式アナウンスで明示された3つの進化点です。i2v v3.0は「自然さ」「映像の一貫性」「動作レンジ」の三拍子で、実用面での安定性を一気に引き上げます。
Natural Prompt Interpretation(自然な動き)
複雑な指示や想像的なシーンでも、現実的で自然なモーションとして解釈・生成してくれます。動画生成AIツールを使っているとよくある突発的な不自然さ(急な姿勢変化/破綻)は抑えられて、自然な動作を実現しています。
上記動画は「泣いている女性」がテーマの画像をi2v v3.0で動画化したものです。動画生成指示は「泣いている女性、雨が降っている、涙が落ちる」と複合的なものでしたが、極めて自然な品質に仕上がりました。
Consistent Visual Fidelity(一貫した映像美の維持)
キャラクター、シーン、顔のディテールを動画全体で安定させます。フレーム間のスタイル揺れや造形崩れを低減し、表情・髪・衣装・配色・背景トーンまで破綻しにくい高い一貫性(High Consistency)を提供します。例えば、主人公の顔が途中で別人の顔に変わることはありません。
上記動画生成では被写体の動きに加え、波にも自然なアクションを指示しています。ディテールまで壊れることなく、しっかりと表現されているのがわかります。
Enhanced Motion Range(動作表現の幅広さ)
さりげない仕草からダイナミックなアクションまで生成します。動きが増えても一貫性が保たれるため、連続カットや長尺でも品質が安定します。
ランニング、ウォーキング、ジャンプなども動画化できるので試してみましょう。
旧モデルとの比較でわかる進化
| バージョン | 特徴 | 進化ポイント |
| v2.5 | 基礎的な映像生成 | まず「動くイラスト」を実現した初期モデル |
| v2.6 | 安定性の向上 | フレーム間の破綻や揺れを軽減、実用性が増加 |
| v2.7 | 表現力・鮮明さの進化 | ディテール描写や映像の鮮明度が向上 |
| v3.0 | 一貫性と安定性が跳躍 | キャラや背景が最後まで崩れない安定性を実現 |
PixAIのi2vシリーズは、このように段階的な改良を重ね、v3.0で大きな生成品質の跳躍をみせてくれました。キャラクターの統一感、フレーム間の整合性、自然なモーション解釈という要件を高次元で満たし、実運用のKPI(リテイク削減・初回合格率・シリーズ再現性)に直結するイノベーションを遂げています。
とはいえ、まだまだ進化は止まらないでしょう。次のアップデートでは、より複雑なカメラワークへの追従や長尺・多人数シーンでの一貫性強化、音声・字幕との同期精度など、さらなる運用現場に効くブレークスルーに期待が高まります。
こんなシーンでクリエイティブ作業を大きくサポート
i2v v3.0はかなり高精度の安定性と一貫性を追求できるため、プロのクリエイター業務にも使えます。まだ生成時間の制限が数秒ということで、長時間の映像生成は一気につくれませんが、いくつかのアクションをつなぎ合わせることでCMやSNS動画も作成できるのです。
キャラクター連続登場のショート動画制作
SNSで人気のショート動画やシリーズ配信では、同じキャラクターを何度も登場させることが大切です。ところが従来のモデルでは、顔や髪型が少しずつ変わってしまい、「あれ?別のキャラ?」と感じさせてしまうことがありました。
i2v v3.0なら、キャラクターの見た目を安定して維持できるので、同じ子が毎回出てくる安心感を生み出せます。
コツは元となる生成キャラ画像に一貫性を持たせることなんですが、それさえできればあとはi2v v3.0にまかせればよいのです。
特にキャラクターの一貫性を追求したい場合はプロンプトだけでなく、シード値を設定する必要があります。画像生成の時に使ってみましょう。
【ワークフローの例】
- 最初に「基準となるキャラ画像」を作り、その特徴(髪・衣装・小物など)を固定
- 同じ設定で複数のショート動画を生成し、シリーズとして配信
- 動画ごとに冒頭数秒だけ変化をつけて、飽きずに楽しんでもらう
商品紹介・ブランディング映像
i2v v3.0ではロゴも崩さずに表現できます。ブランド紹介や商品宣伝にも使えてしまうのです。これには最初の生成画像で正確なロゴを生成する必要があります。上手くいかない場合は、画像編集ソフトでロゴや標語部分をインサートするという手もあります。やってみてください。
上手くロゴや標語部分が画像に表示できれば、あとはi2v v3.0が崩さずに動画生成まで成功させてくれます。
【ワークフローの例】
- まずはロゴや標語を正確に生成イラストに入れる
- アクション指示
- 長い動画はシーンごとに分けて作り、つなぎ合わせてCM感を出す
アイコン画像を挨拶動画へ
SNSのプロフィールやアプリ用のアイコンは静止画が多いですが、「動く挨拶動画」にできればファンや顧客にもっと親しみを持ってもらえます。これまでは動画化すると顔が歪んだり、雰囲気が変わってしまうことがありました。
i2v v3.0では、アイコンの特徴をしっかり保ちながら自然に動かすことができます。表情や髪型が崩れにくいため、ちょっとした手振りやお辞儀などの挨拶モーションでも綺麗に表現できます。
上記例は私のSNSアイコン画像です。見事に映像化してくれました。
【ワークフローの例】
- アイコン画像を用意or生成
- 簡単なモーション(会釈、手を振る、カメラ目線で笑う)をつける
- 必要に応じて挨拶文や字幕を差し込んで、動画として配信
まとめ
PixAIのi2v v3.0は、これまでイラストの動画化で課題とされてきた「キャラが崩れる」「シリーズで同じ世界観を維持できない」といった課題を大きく改善しました。
Natural Prompt Interpretation(自然な動き)、Consistent Visual Fidelity(一貫した映像美の維持)、Enhanced Motion Range(動作表現の幅広さ)という3つの特長によって、クリエイターが安心して作品を量産できる環境を提供します。
ぜひ、ショート動画やブランド映像、アイコン画像の動画化などでPixAI i2v v3.0を試してみてください。
















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